ポンドの値動き

イギリスは、EUの加盟国でありながら、ヨーロッパ統一通貨であるユーロには参加していません。
この理由とすると、様々な説が出ています。

・イギリスの通貨には女王が描かれているため、愛国心から統一通貨にしたくなかった。
・金利の決定権を手放したくなかった。
・EUの高いインフレ率に対する警戒。
・島国であるため、他のヨーロッパ諸国と精神的な距離感があった。
・ユーロ導入により、自国の労働力が流れていってしまう。
・実は、イギリスはユーロ参加を希望したが、認めてもらえなかった。

どの説が正しいかは置いておくとして、このイギリスの通貨である「ポンド」が、FXにおいてどのように見られているのか説明します。

ポンドは、通貨としての国際的な地位は低下しています。
しかしながら、FXにおいては、取引量がとても多い通貨です。
ではなぜ、ポンドがそれほどまでに人気なのでしょうか。

ポンドの特徴は、値動きの激しさです。
これは魅力でもあり、リスクでもあります。
買いから入ってそのまま上昇していけば、ものすごい利益を手に入れることができます。
しかし、一気に下落してしまうこともあります。
まさに、ハイリスク・ハイリターンな通貨というわけです。

値動きの激しい通貨は、短期的に利益を得たいと考える人にとっては魔力的な魅力があります。
もちろん、デイトレードにも向いていて、日々大きな取引がなされているのです。

当然のことではありますが、FX初心者が「大儲けできそう」とポンドに飛びつくと痛い目に遭います。
FX初心者は、ポンドの上昇要因、下降要因をしっかりと研究してから取引をするようにしましょう。